今日のグローバルな大競争時代において、国際競争力の向上や地球規模の課題への対応の観点から、わが国においても物流の戦略性が問われている。港湾に関しても、港湾単体としての機能の効率性のみならず、グローバルな物流ネットワーク全体の効率化における役割が求められており、物流、さらにはロジスティックスという視点から港湾計画や港湾運営を検討する必要性・重要性がますます高まっている。
これは、港湾を中心とした物流のあり方等を研究する上でも、物流全体に渡る最新の動向を把握することが欠かせない要件となるものでもある。
当初、物流に係わる様々な立場の専門家による最新動向の把握を行うとともに、当協会会員である港湾管理者等の参加を得ながら集中的な討議を行うことにより、物流に関する知見を深め、研究土壌の深耕を図ることを目的として、平成18年に物流講座を開催した。
2年目以降は、研究推進の深化を図り、日本港湾協会会員の人材育成・啓発を目的に、基礎レベルの講座「物流基礎講座」を開設し、3年間にわたって継続実施してきた。5年目となる平成22年からは、基礎レベルの講座を拡大しつつ、実務経験者を対象にレベル・アップした「物流専門講座」を開設し、現在、6年目を迎えている。
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